“謬見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びゅうけん84.4%
びうけん15.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに議論によりて道理を排するは自家撞着じかどうちゃくにして、到底、論理思想を排し得るものにあらず。これ、懐疑学者の一大謬見びゅうけんなり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
然れどもこはいまだよく江戸演劇の性質をきわめざる者の謬見びゅうけんなり。余は江戸演劇を以て仏蘭西フランスのオペラコミックの如き物に比較せんと欲するなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鴎外、山口の二学士が小説に罪過説を応用すべからずと云ふは、横から見るも縦から見るも解すべからざる謬見びうけんと謂はざるを得ず。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
三十一文字と定め十七文字と定めし事もと是れ人間が勝手につくりし掟なればそれに外れたりとて常に用うべきにあらずとは笑ふべき謬見びうけんなり。
字余りの和歌俳句 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)