“誘拐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどわか34.8%
ゆうかい20.9%
かどはか11.4%
かどわかし11.4%
いうかい5.7%
かどわ5.7%
かどはかし4.4%
かどかわ1.3%
かどは1.3%
キッドナップト0.6%
いざな0.6%
おびきだ0.6%
かたり0.6%
さら0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お夏を誘拐かどわかした礼に清水和助から貰った金が五十や三十あったはずだ。それを与三松は腕っ節が弱いくせに欲の深い伊太郎にやった。
「なるほど、それじゃいつか牛丸君を誘拐ゆうかいした、六天山塞ろくてんさんさいの山賊のゆくえをさぐるために、チャンウーの店を監視かんしするというんだね」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お夏を誘拐かどはかした禮に清水和助から貰つた金が五十や三十あつた筈だ。それを與三松は腕つ節が弱いくせに慾の深い伊太郎にやつた。
「あの誘拐かどわかしなら、俺の方じゃもう検挙あげるばかりになっているんだ。満更まんざら知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」
その中には誘拐いうかいや、迷子や、記憶きおく喪失さうしつや、借金逃れもあつたでせうが、昔の人はそんな詮索せんさくをする氣もないほど鷹揚だつたのでせう。
ところが白昼誘拐かどわかされ朝廷の大官に売られたのをその大官がさらにそれを皇帝に献じたということです。娘は私に云うのでした。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あの誘拐かどはかしなら、俺の方ぢやもう檢擧あげるばかりになつて居るんだ。滿更知らねえ顏でもない兄哥に恥をかせるでもないと思つてね」
「七人の花嫁を誘拐かどかわしたのは、その方だろう」
「待て/\、もう一つ言つて聞かせる事がある。宿屋善兵衞は五番目の伜を誘拐かどはかされて、歎きの餘り、今朝死んで了つたぞ」
「ジィキルとハイド」や「誘拐キッドナップト」の場合も恐ろしく速く書けたが、書いている最中に確かな自信はなかった。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
金まうけと、座長の角面はさつそくに思慮ふんべつした。誘拐いざなふにらない。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こうして彼らは土人どもが何らか不思議な詭計きけいを設けて彼らの隊長ホーキン氏を昨夜のうちに誘拐おびきだしどこか土人どもの本陣へ連れて行ったに相違ないと
仕事は、浅草のを除いていずれも家庭荒はとがりあらし(鳩狩?)が主で、しかも、ほかの脅迫ぱくり誘拐かたり見たように少数の黒人くろうとの腕揃いではない。団結も固くなければ、仕事もチャチなのがあるという。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
返事をくれないのなら若様を誘拐さらってやるの、よい家庭の裏面として松波男爵家の秘密を世間に曝露してやるの、と、脅迫めいた言葉が連ねてあった。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)