“詠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
74.9%
えい8.2%
うた6.8%
なが5.9%
よみ1.4%
ながめ0.9%
0.9%
ながめごと0.5%
エイ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし万葉の恋歌は、一々の歌の内容は単純であっても、それのまれた境位が必ずしも単純でなかったことを思わせるものがある。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
鹿じかなく山里やまざとえいじけむ嵯峨さがのあたりのあきころ——みねあらし松風まつかぜか、たづぬるひとことか、覺束おぼつかなくおもひ、こまはやめてくほどに——
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大衆はとかく感情をむき出しにうたいたがる傾きがある。その感情はもう飽き飽きして居る陳腐なものである。それは好ましくない。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
とゞまりしと雖も小夜衣の事を思ひきりしに非ず只々たゞ/\便たよりをせざるのみにて我此家の相續をなさば是非ともかれ早々さう/\身請みうけなし手活ていけの花とながめんものを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で……さっきのいたずらよみ句屑くくずが、どうかした拍子に、自分のほうへ飛んできたのに気がついて、ふと、その句を読むと
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ながめやればはるか向ふに燈火ともしびの光のちら/\と見えしに吉兵衞やうやくいきたる心地こゝちし是ぞまがひなき人家ならんと又も彼火かのひひかり目當めあてゆき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伊「そんな怖い顔をしなくってもいじゃアないか、私が悪ければこそ斯んなさみしい処に来て、小さくなってるので、あんま徒然とぜんだから発句ほっくでもろうと思ってちょいと筆を取ったのだよ」
かく相讓る時に、そのつどへる人ども、その讓れるさまわらひき。ここに遂に兄儛ひ訖りて、次に弟儛はむとする時に、ながめごとしたまひつらく
巫覡の神懸りによつてする舞踊は、呪詞或は叙事詩を唱へてゐる間に、舞人自ら其主たる神或は人となつて歌ひ出す。即、一種のエイの形をとる事によつて、発達して来る。