“証拠”のいろいろな読み方と例文
旧字:證據
読み方割合
しょうこ82.2%
しようこ4.7%
あかし4.7%
しるし3.7%
しやうこ1.9%
じょうこ0.9%
せうこ0.9%
たて0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのかわり、家来けらいたちは子ジカのしたと目を切りとって、それをむすこを殺した証拠しょうこしなとして、伯爵はくしゃくのところへもってかえりました。
たいまへさんはなに証拠しようこあづけたとひなさるか、あづけたものなら証拠しようこければならない。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただ疑の積もりて証拠あかしと凝らん時——ギニヴィアの捕われてくいに焼かるる時——この時を思えばランスロットの夢はいまだ成らず。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ほほう、物が欲しい。」吉良は、にこにこして、「子供よのう。必ずともに寵愛いたす——との証拠しるしにな。面白いぞ。して何が所望しょもうじゃ。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もし集めた書籍であるとすれば、其処そこに何か全体に通ずる脈絡みやくらくそなへてゐなければならぬ。しかし僕の架上かじやうの書籍は集まつた書籍である証拠しやうこに、すこぶ糅然じうぜん紛然ふんぜんとしてゐる。
蒐書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どこへもやらぬ監禁同様という趣で、ひとまず檀那寺まで引き上げることになりましたが、証拠じょうこだと言い張って、嫁に衣服きものを着せることをきませんので、巡査おまわりさんが
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うそぢやありませんよだ。それが証拠せうこにはおしりのとこにおほきな刀痕かたなきづがついてらあ」と威張ゐばりました。
「そんならいってえ、何を証拠たてに、お藤さんにうたげえをかけたんですい?」