“註文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうもん85.5%
ちゆうもん5.8%
ちうもん5.8%
いい1.4%
とほ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またビール一ダースの追加、一人がコールドビーフを註文ちゅうもんすると、お由さんが気に入っていたのか、何かしきりに皿を指さしている。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
それでも、どうにかして赫映姫かぐやひめ自分じぶんつまにしようと覺悟かくごした五人ごにんは、それ/″\いろいろの工夫くふうをして註文ちゆうもんしなつけようとしました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
自分じぶんみせつて註文ちうもんるほどの資力しりよくはないまでも、同業どうげふもとやとはれて、給金きふきんらうなら、うした力業ちからわざをするにはあたらぬ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
挨拶の仕様がなかったので、柳吉は天候のことなど吃り勝ちに言うた。種吉は氷水を註文いいに行った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
見識らぬ紳士もカレイライスを註文とほしてゐたものとみえて、その男の前にはやがて料理の皿が運ばれた。ところが、その男はなかなか食ひさうな気色けはいがなかった。
溺死・火事・スプーン (新字旧仮名) / 原民喜(著)