“診察”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんさつ63.6%
みたて21.2%
9.1%
みこみ3.0%
みまひ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのむすめは、一しゅ精神病者せいしんびょうしゃにちがいなかろう。診察しんさつをして、できることなら自分じぶんちからでなおしてやりたいものだ。」とおもいました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それを自分の診察みたてがいゝからなのだと穿き違へて、本当は藪医者であるのに気がつかないまでのことである。
「どなたであろうと病人なら診察ましょう。……さあそれでは道を変え、東海道から江戸へ行こう」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二度と出られぬ煉瓦の地獄じゃ。「違う違う」と云い訳したとて。それが、そのまま「キの字」の証拠と。今も昔も変らぬ運命さだめじゃ。放火狂じゃと診察みこみをつけて。八百屋お七を解剖したらば。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
掛たら彼方はおどろききふ病人の診察みまひもどりと答へし形容ようす不審いぶかしく殊に衣類いるゐ生血なまちのしたゝり懸つて有故其の血しほは如何のわけやと再度ふたゝび問へば長庵愈々驚怖おどろき周章あわて嗚呼ああ殺生せつしやうはせぬ者なりえきなきことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)