“言問”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こととい56.8%
ことと18.9%
こととひ13.5%
ことどひ2.7%
ことゝ2.7%
ことゝい2.7%
ことゝひ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言問ことといまで行くつもりであったが隅田川の水の臭気にあきたので吾妻橋あづまばしから上がって地下鉄で銀座まで出てニューグランドでお茶をのんだ。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
言問こととはぬ木すらいもありとふをただひとにあるが苦しさ」(巻六・一〇〇七)がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その間を縫ふやうに、言問こととひの近くまで——實は飛んだまうけもののつもりで、花を眺め乍ら行くと、いきなり突き當つて喧嘩を吹つ掛けたものがあります
「真袖もち涙をのごひ、むせびつつ言問ことどひすれば」(巻二十・四三九八)のほか、「庭たづみ流るる涙とめぞかねつる」(巻二・一七八)、「白雲に涙は尽きぬ」(巻八・一五二〇)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
茶屋ちやゝ廻女まわし雪駄せつたのおとにひゞかよへる歌舞音曲かぶおんぎよくうかれうかれて入込いりこひとなに目當めあて言問ことゝはゞ、あかゑり赭熊しやぐま裲襠うちかけすそながく、につとわら口元くちもともと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
八百松やおまつから言問ことゝい艇庫ていこの辺へ暖かそうな霞がかゝり、対岸の小松宮御別邸を始め、橋場、今戸、花川戸の街々まで、もや/\とした藍色の光りの中に眠って、其の後には公園の十二階が
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
つゝがなくうまいでしといふやうに言問ことゝひの前の人の山をくぐいでて見れば、うれしや、こゝ福岡楼ふくをかろうといふに朝日新聞社員休息所あさひしんぶんしやゐんきうそくじよふだあり、極楽ごくらく御先祖方ごせんぞがた御目おめかゝつたほどよろこびてろうのぼれば
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)