“角樽”の読み方と例文
読み方割合
つのだる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お豊はそう云いながら、角樽つのだるを取って、その口からひやのまま飲もうとした。深喜は近よってその手をとらえ、角樽を奪って脇へ置いた。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
正面に盛切もっきりの台が拭きこんであって、真白な塩がパイスケに山盛りになって、二ツ三ツの酒樽さかだると横に角樽つのだるが飾ってある店だ。
(與助と雲哲、願哲は助十を支へてゐる。下のかたの路地口より左官屋勘太郎、三十二三歳、身綺麗にいでたち、角樽つのだるするめをさげて出づ。)
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)