“観世音菩薩”のいろいろな読み方と例文
旧字:觀世音菩薩
読み方割合
かんぜおんぼさつ90.0%
くわんぜおんぼさつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
写真を掲げた一図は高野山に蔵せられる「聖衆来迎図しょうじゅらいごうず」のほんの一部分、中央阿弥陀あみだ如来の向って右に跪坐きざする観世音菩薩かんぜおんぼさつの像である。
美の日本的源泉 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
これはきたる観世音菩薩かんぜおんぼさつに仕えるのである、供養くようするのであるという観念をもって心服しんぷくして居りますから、兵隊は沢山らない訳です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
僕はそのゑんじゆの若木を見、そのどこか図案的な枝葉えだは如何いかにも観世音菩薩くわんぜおんぼさつの出現などにふさはしいと思つたものである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
南無大慈大悲なむだいじだいひ観世音菩薩くわんぜおんぼさつ……いやアおほきなもんですな、人が盲目めくらだと思つてだますんです、浅草あさくさ観音くわんおんさまは一すんだつて、虚言うそばツかり、おほきなもんですな。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)