“見得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みえ89.6%
けんとく5.7%
みう2.8%
みゑ0.9%
めみえ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急の剣閃けんせんにおどろいて一時戸を離れたのが、相手なしの見得みえと知ると、またコッソリ水口に帰ってきて、呼吸を殺してすき見している。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
きらずだ、つなぐ、見得けんとくがいいぞ、吉左右きっそう! とか言って、腹がいているんですから、五つ紋も、仙台ひらも、手づかみの、がつがつぐい。……
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いま、一番度の高いものは二千二百五十倍あるいは二千四百倍といます。その見得みうるはずの大さは
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さま/″\の手遊てあそび數多かずおほきほど見得みゑにして、七つ九つ十一つくるもあり、大鈴おほすゞ小鈴こすゞ背中せなかにがらつかせて、足袋たびはだしのいさましく可笑をかし、むれれをはなれて田中たなか正太しようた赤筋入あかすぢいりの印半天しるしばんてん
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『そうそう、番町の或る御大身の御隠居でございますが、そこならば、都合に依っては、二十両や三十両のお支度金は出して下さるかも知れませんな。如何でございますか、そんな傭口くちへ、ひとつ、お見得めみえなすって御覧なすっては』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)