“見分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みわ46.3%
けんぶん24.1%
みわけ24.1%
みわか5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、ひすいを見分みわけるために、御殿ごてんされた老人ろうじんは、きさきくなられると、もはや、仕事しごとがなくなったのでひまされました。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど半蔵が寿平次と二人で会所の前にいると、そこへ隣家の伊之助も隠居金兵衛きんべえと一緒に山林の見分けんぶんからぽつぽつ戻って来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
津田はこの子供に対するような、笑談じょうだんとも訓戒とも見分みわけのつかない言葉を、苦笑しながら聞いた後で、ようやく室外にのがた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大小の抜けかゝったのをり上げ、松の根株へ片足を掛け、小左衞門が落入ったかと見おろしましたが、夕霞が深く立ってはッきり見分みわかりませんから、彼の侍が鐘ヶ淵の水面を覗き込む