“覊絆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きはん70.6%
きづな17.6%
きずな8.8%
しばら2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒を路傍の村舍に求め、一歩に一飮、一歩に一吟、われは全く人生の覊絆きはんを脱却して、飄々天上の人とならんとするが如くなるを覺えき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
『いや、僕はもつと長くつても好い。一年ぐらゐかういふ世離れたところにじつとしてゐたい? 世の中の覊絆きづなからすつかり離れて?』
島からの帰途 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
従来久しく世間の無理解なる差別待遇の覊絆きずなに囚われて、人間としての活動を束縛せられ、生存を脅かされたことから解放せられんとの運動であります。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
重な原因というはすなわち人情の二字、この二字に覊絆しばられて文三は心ならずも尚お園田の家に顔をしかめながらとどまッている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)