“覆布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおい70.0%
おほひ10.0%
かさ10.0%
ふた10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その列の先に見えた人は、葛城かつらぎの峰の雪よりも真白い喪服もふくを着、白木の台に白い覆布おおいをかけたのを捧げていた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
教場も立派に飾られてゐて、正面には日の丸の旗が交叉してあつた。其前の、白い覆布おほひをかけた卓には、松の枝と竹を立てた、大きい花瓶が載せてあつた様に憶えてゐる。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
薄い藤紫の覆布かさをかけた電燈の光が、柔く部屋の中に溢れている。霎時しばらくするとビアトレスが扉をあけて入ってきた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
大きな四角いカフスとポケットに大きな覆布ふたのついている、かなり著古してはあるが、極めてよく手入れのしてある茶色の服に正装して、朝食をとりに行く時には、別の給仕と、二人の荷持と