“裂罅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れっか50.0%
ひび30.0%
クレバス15.0%
クレヴァス5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて衝立岩ついたていわの真下辺りで、二ノ沢の落込む少し上で、雪渓はくびれたようになって幅一メートル半ほどの裂罅れっかが雪渓を上下に切り裂いている。
一ノ倉沢正面の登攀 (新字新仮名) / 小川登喜男(著)
そして、中途にある、十二宮の円華窓えんげまどに細工して、あの楽玻璃グラス・ハーモニカめいた、裂罅ひびふさいでしまったのだよ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ウェーゲナー教授がグリーンランドで一冬すごした時に、あの全島をおおっている氷山の裂罅クレバスの底で、洋酒のコップ型の結晶を見付けたことがある。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そこは、たぶんめずらしい“Niche riftニーチ・リフト”ではないのか。つまり、壺形をした渓という意味で、上部は、子安貝に似た裂罅クレヴァス状の開口。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)