“袷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわせ77.0%
あはせ22.3%
あは0.4%
アワセ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今夜はお民が縫い上げたばかりの緑絞りの錦紗のあわせを京子に着せた。京子は黙ってそれを着は着たが、今夜は嬉しそうな顔もしない。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お靜が丹精した新しいあはせ、十手を懷ろに忍ばせて、おろし立ての麻裏の草履ぞうりをトンと踏みしめるとうなじから、切火の鎌の音が冴えます。
義雄が銘仙のひとへをあはせにすることを頼みに、近處の仕立物をする婆アさんの家へ行く時、お綱が門そとで百姓馬子から青物を買つてゐるのに注意すると、馬の背の荷には、もう、茄子なす
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
着物、ハダカヲ包メバ、ソレデイイ、柄モ、布地モ、色合イモ、ミンナ意味ナイ、二十五歳ノ男児、一夜、真紅ノ花模様、シカモチリメンノアワセ着テ、スベテ着物ニカワリナシ、何ガオカシイ。
走ラヌ名馬 (新字新仮名) / 太宰治(著)