“被物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぶりもの45.5%
おほひ18.2%
きもの9.1%
かむりもの9.1%
ころも9.1%
カヅキモノ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鷹その被物かぶりものらるれば、頭を動かし翼をち、願ひといきほひとを示すごとく 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼は造られていまだ程なきたゞひとりの女なるに、天地あめつち神にしたがへるころ、被物おほひの下に、しのびてとゞまることをせざりき
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
小さい声で「変な事を伺いますが若しや貴方は過日虎井夫人に頼まれて夫人の被物きものの衣嚢を、裏から挘取もぎとって遣りは成されませんでしたか」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その年この村疫病で人多く死んだが、この家のみ免れ、僧都のもとへ参り告げると被物かむりもの一重ひとかさねくれたとある。
諸子はただしばし肉の被物ころもに包まれて、より進歩せる霊的生活に対する準備を為すべく、地上に現れたる魂なのである。
延年舞には風流フリウ被物カヅキモノをした動物類が活躍するので、右の文殊菩薩を乗せて来た獅子が、大いに狂うた段があつたものと思はれる。
獅子舞と石橋 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)