“被服廠跡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひふくしょうあと66.7%
ひふくしようあと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨年九月一日被服廠跡ひふくしょうあとで起った火焔の渦巻を支配したと同じ方則がここにも支配しているのだろうと思って、一生懸命に眺めていたが、この模糊もことした煙の中から
雑記(Ⅱ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
被服廠跡ひふくしょうあとでも、今度は一箇所ですんだが、この次には、これが何箇所にもなるだろう。それから、今度の地震にはなかった新しい仕掛けの集団殺人設備が、いろいろ出来ているだろう。
鑢屑 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
明暦大火めいれきたいかさい濱町河岸はまちようがし本願寺境内ほんがんじけいだいおいて、また關東大地震かんとうだいぢしん東京大火災とうきようだいかさいさい本所ほんじよ被服廠跡ひふくしようあとおいて、旋風せんぷうのために、死人しにん集團しゆうだん出來できたことはよくられた悲慘事ひさんじであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)