“被仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっしゃ47.5%
おつしや12.5%
おっしゃる5.0%
おつしやい5.0%
おほせられ2.5%
あふせられ2.5%
おおせな2.5%
おおせられ2.5%
おっ2.5%
おっしゃら2.5%
おつしやつ2.5%
おつしやら2.5%
おつしやり2.5%
おつしやる2.5%
おほせらる2.5%
おツしや2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ。風変りでいらっしゃいました。……そして、なんでも『これはわしの趣味じゃ』と被仰おっしゃるのが口癖でございました」
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
えゝ。少なくとも或る道にかけては。貴方は若いやうで齢取つてゐるのね。何だか貴方が亢奮して被仰おつしやる事は、お爺さんが若者の言葉を
けれどちょっと方針を変えてこの場ですぐに改めれば、人々は太平無事で、たとい今までの仕来しきたりがどうあろうとも、わたしどもは今日こんにち特別の改良をすることが出来る。なに、出来ないと被仰おっしゃるるのか。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
『何がフムですか。昌作さんの歌を大變賞めてるから、行つて御禮を被仰おつしやいよ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お座敷の畳を一畳ばかり取除けられ候、さてその下の床板を二尺程切取らせられ、汝床下にありて此の穴より首を出すべしと被仰おほせられ
又、大徳妙真寺長老不届也と武家より被仰あふせられ或は衣をはがれ、また被成御流候おながしになられさふらへば、口宣くせん一度に七八十枚もやぶれ候。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なつかしき男と被仰おおせなされ候
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富士司のやまいはと被仰おおせられし時、すでに快癒ののちなりしかば、すきと全治ぜんじ、ただいまでは人をもねませぬと申し上げし所、清八の利口をやにくませ給いけん、それは一段
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お目に掛れば分ると云て被仰おっしゃいません==どうも気味の悪い奴だとおもって、れから私はそっと覗いて見ると、何でもない、筑前の医学生で原田水山はらだすいざん、緒方の塾に一緒に居た親友だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「そうですねえ……然し兵隊さんとどうとかいうようなことは被仰おっしゃらんほうがう御座いますよ」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たらよろしく被仰おつしやつください、』とぼく眞實ほんたうにしないのでむすめだまつてわらつてた。おきぬ此娘このむすめ從姉妹いとこどうしなのである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
癲癇病とは何の事一たい何處から聞て來たそし和主てまへは何處の者だサア云聞んと老婆の憤激ふんげき和吉はくるしいきさう被仰おつしやられては一言も御座りませねば申し升が何卒此手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ばおすゝめ申せばにもかくにもかたよりし事のみ被仰おつしやりいでなくば御兩親樣が折角のお心盡しもに成て返つてかけ御心配ごしんぱい學問なさるが親不孝おやふかうと申すはこゝの次第なりと一什を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『まあ!』と心から驚いた樣な聲を出して、智惠子は涼しい眼をみはつた。『其麽事そんなこと被仰おつしやるるもんぢやないわ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
汝はさても好運の奴かな、但し一命を助くる代りに、暫く死人の態を装ひ此の場に於て首の真似を致し候へ、さあらば殺すに及ばざることなりと被仰おほせらるれば、こは又いかに成行なりゆくぞと驚きあきれ候間に
『これ若夫人わかふじんが』つてグリフォンは、『夫人ふじんがおまへ上話うへばなしきたいと被仰おツしやッてだ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)