“衣着”の読み方と例文
読み方割合
きぬき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このさいなれば、あえて衣着きぬきせず、じつを申しあげてしまうならば。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「歯に衣着きぬきせずに、私が聞いた通りの世上の噂を取次ぎますが——」
「ウフフ。あけすけと歯に衣着きぬきせず申してずんと面白い気ッ腑の奴じゃ。どうやら眉間傷みけんきずもチュウチュウと啼き出して参ったようじゃわい。そこでは話が見えぬ。上がれ。上がれ。何はともかく上がったらよかろうぞ」