“行成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうぜい62.5%
いきなり12.5%
ぎょうせい12.5%
ゆきなり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに行成こうぜい品隲ひんしつし、世尊寺をあげつらうほどの娘ですから、女にしてこれだけの文字が書けるということ、そのことにあるねたみを感じ
雜然たる叫聲の中、殺氣は既に滿ち渡つて、氣早の若者は行成いきなり横合から飛び出して、思ひ切り芳の天窓あたまを擲つた、續いて何處よりともなく、拳の雨は彼の頭上に降り注いだのである。意外。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
観世音にも、この行成ぎょうせいを告げて、お礼をいってこよう。そして、精進を終えたなごやかな気もちをもって、落款を入れよう。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
和綴わとじの十二三枚の紙のもので表紙には、僧に似ない行成ゆきなり流の、しなやかな筆で「寺宝及承伝書籍目録」高沢寺と書かれてあった。
(新字新仮名) / 楠田匡介(著)