“蜻蜒”の読み方と例文
読み方割合
とんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コムギシラコ 土佐の高岡郡では、フスマすなわち小麦の皮を水でねて、そのねばりをもちの代りにする。子供が蜻蜒とんぼをさすのは、通例はこの小麦シラコであるという。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それに伴い玉蜀黍とうもろこしの茂った葉の先やら、熟したその実を包むひげが絶えず動きそよいでいて、大きな蜻蜒とんぼがそれにとまるかと見ればとまりかねて、飛んで行ったり飛んできたりしている。
虫の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
何人槍付けたら鼈甲べっこう柄の槍を許すとか、本多平八の蜻蜒とんぼ切りなど名器も多く出で、『昭代記』に加藤忠広封を奪われた時、清正伝来の槍を堂の礎にあて折って武威のきたるを示したとある。