“蛸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たこ86.1%
だこ13.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぎらぎらと天日に輝く油つこい葉、幹を支へるたこのやうな枝根の紅樹林の壁が、海防でも、サイゴンでも港湾の入口につらなつてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
『畳二畳敷程のたこがな、砂の上を這ふてましたのやらう。そうしたら傍に居た娘はんがびつくりしやはつてきやつと云やはりましたで。』
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
といっているとき、部屋の中からは、一人の役人が、頭から湯気ゆげを立てて、まるでだこのような真赤な顔で飛び出してきた。
「アハハ。成る程。死んどる死んどる。ウデだこごとなって死んどる。酒で死ぬ奴あどじょうばっかりションガイナと来た」
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)