“蚊帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かや96.9%
かちょう1.4%
がや1.4%
かやア0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕舞には只今番頭が一寸ちよつとましたから、帰つたら聞いて持つて参りませうと云つて、頑固に一枚の蒲団を蚊帳かや一杯に敷いて出て行つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかるにその年の夏のはじめ、一匹のかわずえんから座敷へ這上って、右お部屋様の寝間の蚊帳かちょうの上にヒラリと飛び上ったので、取あえず侍女こしもと共を呼んでその蛙を取捨てさせた所が
池袋の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
入れて下さい! とばかりに、お百姓夫婦の眠っている、破れ蚊帳がやの中へ、飛び込んだ。お百姓は裸体ぱだかで、フンドシ一つで眠っている。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)
作「話したってかんべえ、それで其の蚊帳かやア質屋へ持って行こうって取りに掛ると、女房かみさん塩梅あんべえわりいし赤ん坊は寝て居るし」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)