“虚空蔵菩薩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくうぞうぼさつ60.0%
こくぞうぼさつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拙僧せっそう西方さいほうの国より大心衆生たいしんしゅじょう人間界にんげんかい化現けげんした釈迦しゃか弟子でし文殊菩薩もんじゅぼさつという男。——またうしろにいるのは、勢至菩薩せいしぼさつ弥勒菩薩みろくぼさつ虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ大日菩薩だいにちぼさつの人々であるが……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし伽藍がらんの配置は法隆寺式であり、飛鳥の原形をとどめる三重塔をはじめ、鳥仏師作と伝えらるる薬師如来にょらい坐像ざぞう及び虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつの二体が現存し、発掘品にも飛鳥の古瓦こがわら見出みいだされるので
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
幸子たちは、去年は大悲閣で、一昨年は橋の袂の三軒家で、弁当の折詰を開いたが、今年は十三まいりで有名な虚空蔵菩薩こくぞうぼさつのある法輪寺の山を選んだ。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから中央の虚空蔵菩薩こくぞうぼさつを遠くから見上げ、何かこらえるように、黙ってその前を素通りした。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)