“蘭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らん80.8%
あららぎ4.1%
ろう4.1%
オランダ4.1%
あらゝぎ2.7%
だら1.4%
ふじばかま1.4%
らに1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなくうちから持って来た花瓶にそれをさして、へやのすみの洗面台にのせた。同じ日においのNが西洋種のらんはちを持って来てくれた。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
寿平次が村のあるところは、大河の流れに近く、静母しずもあららぎの森林地帯にり、木曾の山中でも最も美しい谷の一つである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いわゆる「ろうたけた」ところに一と眼でこころをひかれたのでござりまして父の趣味をあたまにおいてお遊さんの写真を
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「どうして、泥のついた掘りたてのホヤホヤだ。といって、ブラジルでもなしオランダ領ギアナでもない。こいつは、おなじ南米でも新礦地しんこうちのもんだ」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
『いえ、これはあらゝぎ山奧やまおくはうからながれてかはです。木曽川きそがははいかはです。』
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
慣れない山路で時間を潰し、午後の日も相当だらけてしまった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この時にと思ったのか、手に持っていたふじばかまのきれいな花を御簾みすの下から中へ入れて
源氏物語:30 藤袴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
蘭軒と同じく此復古を謀つたものには狩谷棭斎がある。「楚辞にいふらには今云ふ藤ばかま今いふらには何といふらむ」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)