“蕎麦餅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そばもち83.3%
はりこし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱い灰の中で焼いた蕎麦餅そばもちだ。草鞋穿わらじばき焚火たきびあたりながら、その「ハリコシ」を食い食い話すというが、この辺での炉辺ろばたの楽しい光景ありさまなのだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なおまた炉中には、蕎麦餅そばもちらしいのが幾つも、地焼きにころがしてある。外気が寒くなるにつれて、炉辺の人間味が、いよいよ増して来るのを常とする。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
空気は乾燥はしゃいでくる、夫婦はかわき疲れて休場処を探したのですが、さて三軒屋は農家ばかりで、旅人のため蕎麦餅はりこしを焼くところもなし、一ぜんめし、おんさけさかな
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)