“蕃椒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうがらし66.7%
たうがらし26.7%
ばんしょう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縮緬ちりめん小片こぎれで叔母が好奇ものずきに拵えた、蕃椒とうがらしほどの大きさの比翼の枕などがあった。それを見ても叔母の手頭てさきの器用なことが解った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
此日には刀自の父榛軒が壽阿彌に讀經どきやうを請ひ、それがをはつてから饗應してかへす例になつてゐた。饗饌きやうぜんには必ず蕃椒たうがらしさらに一ぱい盛つて附けた。壽阿彌はそれをあまさずに食べた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
テントコ 鳥取県の中津山村では、胡椒こしょうをテントコといっている。この地でコショウというのは蕃椒ばんしょうすなわちトウガラシのことである。蕃椒をコショウと呼ぶ地域は存外に弘い。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)