“蓑笠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みのかさ84.0%
みのがさ12.0%
さりゅう2.0%
みのかちゃ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙義みょうぎの山も西に見えない。赤城あかぎ榛名はるなも東北に陰っている。蓑笠みのかさの人が桑をになって忙がしそうに通る、馬が桑を重そうに積んでゆく。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ほどなく、大江たいこうのまん中へかかる。張順、帆綱ほづなの加減を取っている截江鬼のそばへ来て、着ていた蓑笠みのがさをかなぐり捨てた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肌寒い夜風がえりに吹きこんだ。「蓑笠さりゅう——」と彼は口につぶやき、刀を腰におとして袂のなかに腕を組んだ、「——独り耕す石水の浜」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
天気てーんきのよいのに蓑笠みのかちゃちゅけて
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)