“葩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなびら78.8%
はな18.2%
ハナ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手に辛夷こぶしの花を持っているが、ふっくらとした頬はそのはなびらよりも白く、走って来たために激しくあえいでいる唇にも血気ちのけがなかった。
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いくらシッカリ抱きしめても……、雨のような、弾丸のような、激しい接吻に、その匂うようなはなの顔が、ベトベトと濡れ果てても……。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
小野蘭山おのらんざんの『大和本草批正ひせい』には「三波丁子 一年立ナリ蛮産ナレドモ今ハ多シセンジュギクト称ス秋月苗高五六尺葉互生紅黄草ノ如ニシテ大ナリ花モコウヲウソウノ如ニシテ大サ一寸半許色紅黄単葉モ千葉モアリハナ長ク蔕ハツハノヘタノ如ク又アザミノ如シ九月頃マデ花アリ花鏡ノ万寿菊ニ充ベシ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)