“葡萄酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶどうしゅ79.8%
ぶだうしゆ9.7%
ぶだうしゅ2.4%
ワイン1.6%
ぶどうしゆ1.6%
ぶとうしゅ0.8%
ぶんどしゅ0.8%
やつ0.8%
バーガンディ0.8%
ブイノ0.8%
ヴァン0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの葡萄酒ぶどうしゅや酒の豊富な貯えには、錠や、かんぬきや、秘密の穴蔵などは、あまり大して保護をしてくれる物にならないのが普通であった。
が、少くとも女性の読者に多少の魅力みりよくのあることは決して「勤人つとめにん」や「海上日記」や「葡萄酒ぶだうしゆ」のあとには落ちない筈である。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
葡萄酒ぶんどしゅ? 葡萄酒ぶだうしゅかい。お前がつくった葡萄酒かい。あたためてあるのかい。」
柳沢 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
リゼットは二日ほどやす葡萄酒ワインほかは腹に入れないことを話した。廉葡萄酒だけは客のために衣裳戸棚クロゼットの中に用意してあった。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
佐「荒尾、あの葡萄酒ぶどうしゆを抜かんか、のどかわいた。これからが佳境にるのだからね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
扉がひらいて、一人の機械人間が、銀のぼんの上に朝食をのせてあらわれた。バタートーストにスープに、ハムエッグスに、コーヒーに葡萄酒ぶとうしゅ、どれもふつうの量の三倍から四倍もあった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
葡萄酒ぶんどしゅ? 葡萄酒ぶだうしゅかい。お前がつくった葡萄酒かい。あたためてあるのかい。」
柳沢 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
一杯六スーのまっかな葡萄酒やつがはいってるびんだよ。スュレーヌの壜だ。ほんとうによ、パリーの本物のスュレーヌだ。ああメティエンヌ爺さんが死んだって。かわいそうなことをした。
午後、書信を数通したため、夕方近く台所に出て来て、晩餐ばんさんの支度をしている妻の傍で冗談口をききながら、サラダを掻きまぜたりした。それから、葡萄酒バーガンディを取出すとて、地階へ下りて行った。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ついでに隣室にうずくまっているギレルモにも、一杯の葡萄酒ブイノを取ってやって、備え付けの新聞の表を返し裏を返して読みふけっている頃に、給仕ボーイが来客の入来を報じて来たのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
なんかとどら声の唄と一しょに笑いと葡萄酒ヴァン——ボルドオルウジ・一九二八年醸製——のかおりが流れてきたり、街角の巡査がその唄に合わして首を振ったり、その巡査に売春婦が「今晩は」して通ったり