“落込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おちこ91.7%
おとしこ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の船中に話したがね、船頭はじめ——白痴たわけめ、おんなに誘はれて、駈落かけおちの真似がしたいのか——で、船は人ぐるみ、うして奈落へさかさま落込おちこんだんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
うらみにでもおもふだけがおまへさんが未練みれんでござんす、裏町うらまち酒屋さかやわかものつておいでなさらう、二やのおかくしんから落込おちこんで、かけさきのこらず使つか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と云ってな、どっかり知らぬうち店頭みせさきへ腰を落込おとしこんで、一服無心をした処……あすこを読むと串戯じょうだんではない。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)