“荒菰”の読み方と例文
読み方割合
あらごも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷駄の背には荒菰あらごもおおいかけてある。そしてがんじがらみにした男の体を鞍の上にくくしつけ、両側から柴の薪束まきたばを抱き合せてある。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戸板へ畳を載せて、その上へ荒菰あらごもを敷いたばかりの釣台の上へのせられながら、口をいているのが、イヤなおばさんというんでしょう。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二人の被害者の屍体したいも、蒲団に包んだ上から荒菰あらごもで巻いて、町から呼んだ自動車に載せて、解剖のため、大学へ運び去られたアトであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)