“荒地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あれち72.2%
こうち16.7%
あれじ5.6%
くわうち5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厩舎の戸を開け放しにしたままシムソンは荒地あれちの方へ馬をつれ出していったが、その途中で調馬師に出会ったか、または追いつかれた。
ブロンズに色づけられた荒地こうちがゆるやかな起伏をなして地平線の果てまでつづき、眼を遮ぎるものとてはただタヴィストックの教会の尖塔と
おおどかに伸びあがった、無口瓶ほそくちびん荒地あれじのままの膚に、ルリ色とも紺青ともつかぬガラス質のものが、一筋、流れている。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
兎角するうちに、木城氏はくわんしう荒地くわうち開墾御用係といふものを命ぜられた。そして御勘定奉行ごかんぢやうぶぎやう小栗下總守をぐりしもふさのかみといふ人と一緒に、大阪から江戸に下つて來た。わしもその一行のうちに居た。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)