“苫小牧”の読み方と例文
読み方割合
とまこまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれほど希望に全身を刺戟しげきされてゐた處女作しよぢよさくはとうとう一枚も書き上らないままに、苫小牧とまこまい滯在たいざいの一月ほどは空しく過ぎてしまつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
室蘭線の停車場苫小牧とまこまいで料理店をやつてゐるかみさんだが、その稼業かげふでは儲けが少いので、人のやらない事業をと思つて、そこに考へがついたのださうだ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
おととしの夏休みに、北海道のお姉さんの家へ遊びに行ったときのことを思い出す。苫小牧とまこまいのお姉さんの家は、海岸に近いゆえか、始終お魚の臭いがしていた。
女生徒 (新字新仮名) / 太宰治(著)