“若布”の読み方と例文
読み方割合
わかめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ぜんまいの甘煮うまにと、芝蝦しばえび南蛮煮なんばんになどはどうです。小丼こどんぶりあじ酢取すどり。若布わかめ独活うどをあしらって、こいつア胡麻酢ごますでねがいましょう」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その定食という奴が若布わかめの味噌汁にうずら豆に新香と飯で、隆山は啓吉の飯を少しへずると、まるで馬のように音をたてて食べた。
泣虫小僧 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ぼうぼうの髪を肩までたらし、若布わかめのような着ものをきて、ひげむくじゃらの顔、たけ高く、肩幅広く、熊笹くまざさのような胸毛を風にそよがせている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)