“苛立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いらだ96.6%
いらだた2.7%
いちだ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰もが感ずるであろうような、皮肉じみた笑いが片頬かたほほふるえたが——、鷺太郎は、何とはなく、不安に似た苛立いらだたしさを覚えたのだ。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
不思議な苛立いらだたしさと、夢のようなあこがれと、機会を掴もうとする、不思議な焦躁をさえ感ずる仲になって居たのです。
銭形平次捕物控:245 春宵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
喜田川三郎氏の我慢が沸騰点まで押し上げられた時、恐ろしい破局カタストロフの予告が、遠雷鳴とおかみなりのように人々の神経を苛立いちだたせ始めたのです。