“花押”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきはん50.0%
かおう40.6%
くわあふ6.3%
ごはん3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の手が筆と関係したのは今度が初めてで、どう持っていいか全くわからない。するとその人は一箇所をゆびさして花押かきはんの書き方を教えた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
藩公の名には墨印と花押かおうがしるされているし、宛名あてなのところには「道次諸藩御老職中」と書いてあった。かねは顔色を変えた。
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
其幅の知れないところへ予じめ自分の花押くわあふを記して置いて、勿論延珸にも其事は秘して居つたのである。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「ご一筆、花押ごはんをねがわしゅうぞんじますが」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)