“花崗石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みかげいし75.6%
かこうせき11.1%
くわかうせき6.7%
みかげ4.4%
グラナイト2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
溝にわたした花崗石みかげいしの橋の上に、髪ふり乱して垢光りする襤褸ぼろを着た女乞食をなごこじきが、二歳許りの石塊いしくれの様な児に乳房をふくませて坐つて居た。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それで諸君が東京のうし御前ごぜってごらんなさると立派な花崗石かこうせきで伊藤博文さんが書いた「天下之糸平」という碑が建っております。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
僕等はいつか工事場らしい板囲いたかこひの前に通りかかつた。そこにも労働者が二三人、せつせとつちを動かしながら、大きい花崗石くわかうせきけづつてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから大神宮の大きな花崗石みかげの鳥居をくぐり(この鳥居は後で見たら、中央からポックリとふたつに折れていました。これは柳川やながわ力士雲竜久吉うんりゅうきゅうきちが納めたもので、その由を彫ってあった)仲店なかみせ
そのしたの、風化した花崗石グラナイトのまっな絶壁。そこから、白雲と山陰に刻まれはるばるとひろがっているのが、悪魔の尿溜につづく大樹海なのである。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)