“色紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきし52.9%
いろがみ47.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、そのまん中に、花も葉もひからびた、合歓ねむを一枝立てたのは、おおかた高坏たかつきへ添える色紙しきしの、心葉こころばをまねたものであろう。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
世にはまた色紙しきし短冊たんざくのたぐいに揮毫きごうを求める好事家があるが、その人たちがことごとく書画を愛するものとは言われない。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのそばへいって、屋台やたいにさしてあるいろいろな色紙いろがみつくられた小旗こばたかぜになびくのをたり、チャルメラのおとこうとおもいました。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここの師匠は成績の順序で色紙いろがみをかけるので、第一番のものは笹竹の頂上にひるがえっていて、それから順々に、下枝におりて来るのであった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)