“舐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
84.5%
ねぶ8.1%
しゃぶ2.7%
なめ1.2%
1.2%
しやぶ1.0%
しゃ1.0%
なむ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
咲子は長い舌を出して、ぺろ/\小皿のお汁までめて、きり/\した調子で皿や丼を台所へ持出した。そこへ電話のベルが鳴つた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「ハハハ。封印したビイドロ瓶の中味をば外からねぶって、塩か砂糖か当てよという注文じゃけになあ。臭いさえわからぬものを……」
貧乏な人たちの子女が、わずかな金のために、身を縛られて、楼主といったような連中の餌食になって骨までしゃぶられていることです。
島原心中 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
熊手をあげてわしが口へやはらかにおしあてる事たび/\也しゆゑ、ありの事をおもひだしなめてみればあまくてすこしにがし。
「山伏どの、干飯ほしいいけました。味噌をぶって食うと美味うまい、ここへ来て召食めしあがらぬか」と、いうのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その與吉よきちみなみ女房にようばうから薄荷はくかはひつた駄菓子だぐわしを二つばかりもらつた。うら垣根かきねから桑畑くはばたけえてあるきながら與吉よきち菓子くわししやぶつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
鬼のように思われた正座のお奉行様も、閻魔が飴をしゃぶったように、ニタリニタリと笑って居ります。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
さながら君が心をなむるここちに。
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)