“至嘱”の読み方と例文
読み方割合
ししょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この着想前古に無きものなれば、その画面絶後の輪郭を要すること是非無かるべきなり。読者、一染いっせんの好憎に執し給うこと勿れ。至嘱ししょく。著者謹言
「すなわち、あなた様という者がおる——ということに至嘱ししょくしていたか、あなた様は、お考えになったことがあるか」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らを仇と狙いて、御身の一生を誤ることなかれ。至嘱ししょく至嘱。余の命数尽きたりといえども、静かに天命を待たずして自殺するは、御身に対する我が微衷なり。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)