“腰部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようぶ87.5%
こし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼をかつせしいかりに任せて、なかば起したりしたいを投倒せば、腰部ようぶ創所きずしよを強くてて、得堪えたへずうめき苦むを、不意なりければ満枝はことまどひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
上塗うわぬりをせぬ土蔵どぞう腰部ようぶ幾個いくつあながあって、孔から一々縄が下って居る。其縄の一つが動く様なので、眼をとめて見ると、其縄は蛇だった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
で、彼は子供の頭を押え、ももでその繊細かぼそ腰部こしを締めつけた——子供は両手を男の膝の上においていたが——そのとき男は、或る憎悪にくしみが、われにもあらず、むらむらっと心中に沸きかえった。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)