“脚絆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゃはん84.9%
きやはん10.9%
はばき1.0%
ゲートル1.0%
はゞき0.5%
キヤハン0.5%
モレチエール0.5%
レギンス0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅人たびにんだよ、この通り、旅路だから草鞋わらじ脚絆きゃはんという足ごしらえだあな、まずゆるゆるこれを取らしておくれ——それ、お洗足すすぎの用意用意
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この娘が手甲脚絆きやはん負摺おひづるを背負つて、饅頭笠まんぢゆうがさに顏を隱したとしても、その楚々そゝたる姿や青春の美しさが沁み出るやうな御詠歌ごえいかの聲や
こういう土地柄ですから、女がどんな労働をしているか、大凡おおよその想像はつきましょう。男を助けて外で甲斐々々かいがいしく働く時の風俗は、股引ももひき脚絆はばきで、盲目縞めくらじま手甲てっこうめます。かぶりものは編笠です。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
普通の服に革帯かわおびを締め、腕章うでじるしを着け、脚絆ゲートルを巻きつけ、銃を肩にし、列をつくって、兵式の訓練を受けるためにルュキサンブウルの公園の方へ行くところであった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
脚絆はゞきぞあだにやぶれ朽つる。
信姫 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
黒革クロカハ脚絆キヤハンヲシ、同行ドウカウ常ニ二十人バカリ、熊手、マサカリナドニナフモアリテ……
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コン吉とタヌが薔薇ロジェの木の花棚の下で待っていると、目もはるかな荘園に続く大きな木柵もくさくをあけて、皮の脚絆モレチエールをはき
姉の脚絆レギンスを両腕にはめて、浴衣の袖口から覗かせ、もってセエターを着ているように見せかけていたのです。
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)