“能書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のうがき52.2%
のうが17.4%
のうしょ13.0%
のうしよ13.0%
てかき4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを、それほどにお察しがなく、べらべらと大魔術の能書のうがきを並べたり、承ったりしている金助と福村のかおしゃくにさわり
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仮に朝晩口に任せて、う人ごとに同じ能書のうがきを繰返してまわったとしても、結局それは時代の変遷とは何の交渉も無しに終るかも知れぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
広沢こうたくをして日本の能書のうしょならしめば、われはすなわち漢人のせつなるものと云うたのは、徂徠だったかな、和尚さん」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
好み童女どうぢよまれなる能書のうしよなりと人々も稱譽もてはやしけり此お高一たい容貌みめかたち美麗うるはしくして十五六歳になりし頃はたぐひなき艷女たをやめなりと見る人毎ひとごとに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されば南シナ海の低気圧は岐阜ぎふ愛知あいちに洪水を起こし、タスカローラの陥落は三陸に海嘯かいしょうを見舞い、師直もろなおはかなわぬ恋のやけ腹を「物の用にたたぬ能書てかき」に立つるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)