“翁媼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうおん40.0%
おううん20.0%
をうあう20.0%
をうをん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この翁媼おうおん二人の中の好いことは無類である。近所のものは、しあれが若い男女であったら、どうも平気で見ていることが出来まいなどと云った。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは願行寺のしきみ売の翁媼おううんの事である。えいの事をわたくしの問うたこの翁媼は今や亡き人である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夕飯を終へてから、翁媼をうあうも、をんなも孫も、みんな、深く積つた雪がかんかんと氷る道を踏んでその人形芝居を見に行つた。時にはひどい吹雪の夜のことなどもあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
翁媼をうをん二人の中の好いことは無類である。近所のものは、若しあれが若い男女であつたら、どうも平氣で見てゐることが出來まいなどと云つた。中には、あれは夫婦ではあるまい。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)