“美男子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びだんし57.1%
いゝおとこ14.3%
びなんし14.3%
ベル・オンム14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知事は色々と名高い美男子びだんしの名前を頭に思ひ浮べながらさかづきをふくんだが、自分の知つた限りの男には、そんな名前は無かつた。
若い職人風の美男子いゝおとこも、花里の全盛なのは聞きつたえておりまするし、殊に初会のことでげすから、左様そう打ちとけて話をすることもない。
ればさて美男子びなんしいろこそはくろみたれ眉目びもくやさしく口元くちもと柔和にゆうわとしやうや二十はたちいち繼々つぎ/\筒袖つゝそで着物ぎもの糸織いとおりぞろへにあらためておび金鎖きんぐさりきらびやかの姿なりさせてたし流行りうかう花形俳優はながたやくしやなんとしておよびもないこと大家たいけ若旦那わかだんなそれ至當したうやくなるべし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これは、お前、小さなマダムに云ふのだが、この小さなムッシュウは、世界一の美男子ベル・オンムだ。好い眼をしてゐる。わたし、かういふ眼、大好き。ヨーロッパ人とアラビヤ人の混血児に多い眼。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)