“羅面琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らべいか50.0%
ラベイカ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に平凡な云い方をすれば、当時の日本人にも、すでに彼に関する伝説が、「ぎやまん」や羅面琴らべいかと同じように、輸入されていはしなかったか——と、こう自分は疑ったのである。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
羅馬ロオマ大本山だいほんざん、リスポアの港、羅面琴ラベイカ巴旦杏はたんきょうの味、「御主おんあるじ、わがアニマ(霊魂)の鏡」の歌——そう云う思い出はいつのまにか、この紅毛こうもう沙門しゃもんの心へ、懐郷かいきょうの悲しみを運んで来た。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)