“縷々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るる91.5%
るゝ6.1%
こまごま1.2%
さんざん1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人を思う心も縷々るると言われるのに中の君は困っていて、恋の心をやめさせるみそぎをさせたい気にもなったか、人型ひとがたの話をしだして
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
彼女の長い告白はまだ縷々るゝとしてつゞくのであるが、しかしそれらは二人の最初の会見の日に一度に語られたものではなく、多分そのゝち二三日の間
ドウぞ知らしてれぬかと云うことを縷々こまごまかいて来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
母親はひとりで気をもんで、「旦那だんな様というものは奥様次第でどうにでもなる、と言っては済まないが」から、「御奉公は奥様の御機嫌きげんを取るのが第一だ」まで、縷々さんざん寝物語に聞かされました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)