“線”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せん46.5%
すじ19.7%
すぢ18.3%
いと8.5%
はりがね2.8%
いとすじ1.4%
ダッシュ1.4%
ライン1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東海道線とうかいだうせんやませんがつして鐵道線路てつだうせんろ右手みぎて臺地だいちがそれで、大井おほゐ踏切ふみきりからけば、鐵道官舍てつだうくわんしやうらから畑中はたなかるのである。
しんとしてさびしい磯の退潮ひきしおあとが日にひかって、小さな波が水際みぎわをもてあそんでいるらしく長いすじ白刃しらはのように光っては消えている。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
すぐるゝ才ある者といふとも誰とて驚かざるはなきかげすぢとをあらはせるは、げにいかなる畫筆ゑふでまたは墨筆すみふでの妙手ぞや 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「その大だこのいとをもっと長く強くして、ニュージーランドのぼくらの学校までとどかせ、できればぼくらのひとりを乗せて、救助をたのむんだ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
……一はりがねいてまどして、ねばりいたむしかずを、しごくほど、はたきにけてはらてたが、もとへゑると、る/\うちにうづたかいまで、電燈でんとうのほやがくろつて、ばら/\とちて
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かたわらなる苫屋の背戸に、緑を染めた青菜の畠、結いめぐらした蘆垣あしがきも、船も、岩も、ただなだらかな面平おもたいらに、空に躍った刎釣瓶はねつるべも、もやを放れぬ黒いいとすじ
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが、断続的なモウルス燈のダットダッシュを消して、両船の間に信号を交換させなかったのだろうと解釈されている。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「歴史と云う者は一つの長いラインに過ぎない。」と、彼は始終云って居ました。
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)