“粗々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そそ30.0%
あらあら30.0%
あら/\10.0%
そゝ10.0%
そゝっ10.0%
ほぼ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(後で閉めたんでございますがね、三輪みいちゃん、お才はんが粗々そそかしく、はあ、)
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
栗の木はいつしかガツシリした姿勢と粗々あらあらしい木肌とを持つた立派な一本立の木になつた。さうして愈激しい生長の慾望と愛と力とに燃え上つた。
粗々あら/\しい逆立さかだつた頭髮等は巧みに人相を變へてはゐたが、私にはロチスター氏であることが分つた。
これ/\よしや、明日のう、あの粗々そゝっかしい明樽買いが来たら、少し用があるから呼んでくれ、門の方から入れずに裏口の外庭の方から入れてくれろ、いゝか
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やア多助さんか、今日ばかりはわしが先きだと思ったのだが、負けやした、わし粗々そゝっかしいから宜く物を忘れるのだよ、今日も樽を買ったうちへ手拭を
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小次郎と武蔵の立合なんかより遥かに余裕あって勢源は勝った。従って十五六にして「粗々ほぼ技能有ぎのうあり」と伝えられている位、師に対抗出来た小次郎は立派な達人であったらしい。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)